時計の修理で初めて知ったこと。

私が時計の修理を依頼したのは、成人式の時にお祝いで頂いた置時計が止まったからです。
この置時計は当時の上司が「この時計と一緒に時を刻みながら立派に成長するように。」
という願いがこもった置時計でした。
しかし、私は身体を壊してしまいこの会社を退社せざるを得ないことになってしまいました。
しばらくは会社で頑張りきれなかった自分を悔いて落ち込む日々でしたが、
頂いた置時計を見る度に上司の教えを思い出し、また頑張って復帰しようという気持ちになりました。

 

やがて仕事に復帰するまでになり、日々の忙しさに我を忘れて働き続けた時、気がついたら置時計が止まっていました。
電池が切れた程度だろうと思って電池を交換したのですが、それでも置時計は動きません。
心配になって時計の修理を時計屋さんへお願いすると、
「この置時計は誰からかの贈り物ですか?」
と言われました。

 

何故それに気がいついたのだろうと不思議に思ったのですが、時計の修理の方は、
「時計の修理を長年やっていると大事にしている時計は大概大事な方からの贈り物だったりするんですよ。」
とおっしゃっていました。

 

時計の修理に出すまでは、その時計との関わりを忘れかけていたところでしたが、
これを機にまた上司の言葉を思い出しました。